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基礎と臨床、医療研究開発の両輪 - 末松誠・AMED理事長に聞く◆Vol.4

インタビュー 2015年5月1日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――先に言われましたが、AMEDの運営には臨床医の協力が不可欠。今後、どんな形で働きかけていく予定でしょうか。 慶応大医学部長の任期途中でのAMED理事長の就任について、「革命的だった」と語る末松誠氏。 本当に臨床医の協力が必要です。まず難病や未診断疾患の患者さんをどのようにして拾い上げるかというターゲットを絞った目的で、最初の穴を開けたいと思っています。 難病研究のPDは葛原茂樹先生(鈴鹿医療科学大学大学院医療科学研究科研究科長)、POは宮坂信之先生(東京医科歯科大学名誉教授)、福島雅典先生(公益財団先端医療振興財団 臨床研究情報センターセンター長)をはじめ、計5人です。 皆さん、非常に一生懸命に取り組んでおられます。日本は国際的なコンソーシアムと連動してこの領域をさらに活性化することが必要です。私自身もそのメンバーに入る予定です。各国のファンディング・エージェンシーが協力して、情報をどのようにして共有するか。もともと難病のコミュニティーにはネットワークがあるので、それをしっかり支えていくことを、まずモデルとしてやっていきたい。 ――成功事例があれば、他の領域にも広げることができる。...