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基礎医学研究者の養成、4大学が現状紹介

スペシャル企画 2015年4月27日 (月)  成相通子(m3.com編集部)

第29回日本医学会総会学術講演で、「基礎医学者、Physician Scientist、MD.PhDコースについて」と題する企画が4月12日開催され、京都大学、東京大学、慶應義塾大学、大阪大学の4大学が実施している基礎研究を志す医学生のためのプログラムを紹介し、実際の体験談も交えながら、今後の基礎医学研究教育の在り方について議論した。各大学では、基礎医学研究を志す学生数が減少傾向にあり、経済的な負担の多さやキャリアパスの不透明性など、将来の基礎医学研究者を増やすために解決すべき課題が改めて指摘された。 基礎医学研究者はこれまで、臨床医から大学院に戻るケースなどがあったが、初期臨床研修の義務化や医師不足による多忙などで、そういったケースが減り、成り手が大幅に減少しているという(『高久会長、「産官学+民」で社会ニーズに対応』など参照)。各大学では、文部科学省の医学教育改革事業などを利用して様々な育成プログラムを創設、基礎医学を志す学生を増やそうと試行錯誤を重ねている。 ◆京都大学 2種類のコースで学生のニーズに対応 京都大学大学院医学研究科生体情報科学講座の渡邉大氏は、医学研究者を増やすた...