医師の8割、「医療クラークで負担軽減」
レポート
2015年4月27日 (月)
成相通子(m3.com編集部)
4月22日に開催された中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長)で、「医療従事者の負担軽減措置の実施状況調査結果(速報)」が公表され、医師を対象にした調査で、「医師事務作業補助者の配置・増員」で負担軽減の効果があったと答えた割合が8割以上あったことが明らかになった(資料は厚労省のホームページに記載)。医療従事者の負担軽減は、2014年度改定の重要課題だった。 その一方、病院が医師の負担軽減策の一環として導入している電子カルテや診察や検査等のオーダリングシステムが、逆に負担だと感じている医師が全体の4割以上に上り、必ずしも負担軽減につながっていないことが報告された。 医師の勤務状況は改定後の2013年10月と改定後の2014年10月で変化はほとんどなかった。1カ月の勤務時間は、1.3時間増の212.6時間(平均値)、当直回数は0.2回減の2.1回。1年前と比較して全体の75.4%が「勤務時間は変わらない」と回答。「長くなった」と答えた人は15.6%だった。外来の勤務状況、当直時の平均睡眠時間、オンコールの回数、当直翌日の勤務状況など、いずれも8割前後が「...
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