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「非推奨技術、3割以上負担」のアイデアも

レポート 2015年4月28日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

第29回日本医学会総会の特徴の一つは、医学生らが企画するセッションが開かれたことだ。4月12日に、「医療技術の評価」「医療人材育成制度」について発表、医学生らからは、医療技術の評価を導入した上で「推奨しないものは(自己負担を)3割以上としてはどうか」といった意見が出たほか、医学生の医学部教育への諦めがうかがえる調査結果などが示しされた。 日本の医療技術評価に期待 「医療技術の評価」について発表したのは、和歌山県立医科大学医学部4年の池田奈津子氏ら。抗癌剤やMRIなど新しい医療技術や高齢化の進展などで医療費が膨らんでいることを踏まえて、医療技術を、医学的観点や倫理的観点に加え、経済的に評価する「Health Technology Assessment」に言及。イギリスにおいては1QALY(質調整生存率)当たり2万ポンドを境として、医療技術を「使用推奨」「推奨しない」「一部患者限定」と分類していることを紹介した。日本においては1980年代以降、医薬品、医療材料のコストとベネフィットを扱った論文が増えている点を紹介し、「今後発展が期待できる」と話した。 さらに、医療技術について、生存期間のみ...