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規制見直しめぐり議論「医薬分業」は誰のため?

オピニオン 2015年5月2日 (土)  中村幸嗣(危機管理専門血液内科医)

Yahoo!で規制見直しめぐり議論「医薬分業」は誰のため?という特集が組まれました。 政府が厚労省に反対して院内薬局を復活させようとする提言もなされているようです。それもこれも例の違反のためでしょうが(いびつなビジネス 本来の目的のために院外薬局がんばろう)、一番の問題は院外薬局のメリットを薬剤師さん以外誰も感じることができていないからでしょう。 おさらいです。 医薬分業 定義 医師、歯科医師が患者の診断・治療をおこなった後、医療機関から発行された処方箋に基づき独立した薬局の薬剤師が調剤や薬歴管理、服薬指導をおこない、それぞれの専門性を発揮し医療の質の向上をはかろうとするもの この独立した薬剤師というのが大事な点でしょうが、実際は?です。また薬剤師の質にも問題があり(調剤薬局を脅かす「院内処方」への回帰)、勉強しないで患者に適当な説明する方もいて、後の外来で大変困ったこともあります。 目的 医療サービスの質の向上 高齢者への安全な投薬 医療費の適正化 本来これが達成されるのであれば、今のお金を使う事に誰も文句をあげないと思います。でも残念ながらそれがみえてきていない。 そしてこの医薬分...