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特定行為研修、2、3カ月も可能か - 洪愛子・日本看護協会常任理事に聞く◆Vol.3

インタビュー 2015年5月18日 (月)  聞き手・まとめ:池田宏之(m3.com編集部)

――共通部分と行為ごとの研修時間が設定されている中で、現場を看護師が離れるのは現実的でしょうか。 認定看護師は、今でこそ毎年2000人以上が認定されていますが、最初は年間100人もカリキュラムの受講者がいませんでした。必要性が認知されれば、多くの医療機関が研修に協力すると考えています。 実際に現場への配慮は十分されています。共通部分の半分程度は、インターネットを通じたイーラーニングで可能ですし、実習は体制が整えば、自施設でも可能です。全行為を習得するには、(大学院と同等の)2、3年間かかると思いますが、行為を限定して受講するならば、半年程度、イーラーニングの活用で2か月、3カ月程度と、工夫次第で短くなる可能性があります。 ――訪問看護の現場では、2、3カ月でも難しいのではないでしょうか。 だからこそ、在宅医療を推進する国に、代替職員への手当てなど、学べる環境を整備してほしいです。現時点では、研修機関を作るための補助金はありますが、研修を受けられる体制までは、十分考えられてはいないと思います。2016年度厚労省予算の中で、在宅医療に従事する看護師でも、研修が進むようにしてもらえればと考え...