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『弁護医師が斬る 医療裁判』上梓 - 田邉昇弁護士に聞く◆Vol.1

インタビュー 2015年4月30日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

弁護士で医師でもある、田邉昇氏がこの3月の上梓したのは、『弁護医師が斬る 医療裁判ケースファイル180』(中外医学社)。45という幅広いテーマに沿って、Q&A;形式で180例を超える裁判例やその動向を解説する本書は、法律に精通していない医療者にとって読みやすい内容だ。医療事故調査や研究疑惑など、最近の話題も取り入れ、医療の中で、どんな事案が訴訟に発展し、裁判でどんな判断を下されているのかを知る書として有用だ。 田邉氏に本書の内容や、最近の裁判の動向についてお聞きした(2015年4月25日にインタビュー。計3回の連載)。 ――本書では、45のテーマを設定し、180以上の判決を掲載しています。どんな読み方をしてもらいたいとお考えですか。また反響はいかがでしょうか。 さまざまな診療科の判決を掲載しているので、ご自身の分野については、「この判決はおかしい」あるいは「この行為なら、過失が認められても仕方がない」などと思っても、他科について分からない部分も多いでしょう。だから専門分野については、突っ込んで読んでもらい、それ以外は「知らない話がたくさん掲載されていて、面白おかしく書いているから、息抜...