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「承認取消は数億円の影響」、群大病院

レポート 2015年5月1日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

腹腔鏡による肝臓手術を受けた患者の死亡が続いた問題で、群馬大学医学部附属病院は4月30日に会見し、特定機能病院の「承認取消が相当」という意見書が出たことについて、田村遵一病院長は「厳しいが、真摯に受け止めて改革をして信頼回復していくしかない。年間数億円の影響になる」と話した。学長直轄で外部委員主体の「病院改革委員会」を設置したことも公表。また、問題の執刀医については、過去の患者からの問い合わせが殺到しており、調査対象を拡大したことを明らかにした。 「関係者にご迷惑をかけた」として謝罪する田村遵一氏病院長(左)と後藤宏平副学長(中央)。 厚生労働省社会保障審議会医療分科会は30日、群馬大病院について、特定機能病院の承認取り消しを求める意見書をまとめた(『女子医大と群馬大、「取消相当という厳しい判断」』を参照)。田村病院長は、病院経営について「(更新が保留されている)がん診療連携拠点病院なども取り消される可能性があるので、想像つかないくらい恐ろしいデータが出ている。年間数億円の損失になる。信頼感がますます損なわれることは間違いない」と説明した。ただし、承認取消により提供できなくなる診療はな...