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ONCOTYPE DX非承認は、国民への背信行為

オピニオン 2015年5月7日 (木)  渡辺亨(浜松オンコロジーセンター院長)

先日の浜松オンコロジーフォーラムにご参加下さり、ありがとうございます。ONCOTYPE DXの交渉が暗礁に乗り上げているようですね。転覆目前でしょうか? 我々も、ONCOTYPE DX,、PROSIGNA、MAMMAPRINT、 ENDOPREDICTといった、MULTI-PARAMETER MOLECULAR ASSAYSを診療の現場で1日でもはやく使用できるようになってほしいと思いますが、厚労省の担当者ののらりくらりとした、無責任な対応では、日本はますます、世界の孤児になりますね。MULTI-PARAMETER MOLECULAR ASSAYSが使えないのは、日本と北朝鮮だけ、ということにもなりかねません。どうにかしなくてはいけません。 最善の道は、MULTI-PARAMETER MOLECULAR ASSAYSで、ある一定の要件を満たすのならば—-たとえば、乳癌学会の学術委員会が承認し、推薦し、厚労省の所轄部署で迅速に「先進医療として承認する」というような流れを作らなければいけないと思うのです。それで、民間の保険会社で出している「先進医療をカバーする保険」に加入している患者ならば...