8割が患者・家族から暴力や暴言◆Vol.1
医師調査
2015年5月19日 (火)
成相通子(m3.com編集部)
「最近、ハードクレーマーが激増している」。そんな声が、m3.com編集部が今年3月に実施した医師調査で寄せられた(『「外来にレコーダー必須」「1年後の返戻、対応困難」◆Vol.18』を参照)。理不尽な要求をする患者とのトラブルは、最近では、患者の高齢化や認知症患者の増加を背景にしたケースや、医療を否定する内容の本やニュースの影響を受けたとみられるケースも指摘されている。 突然のトラブルが起きた時、まず対応を迫られるのは現場の医師。どうすればトラブルを防げるのか、関心は高いものの抜本的な対応策はなかなか見つからないのが現状だ。 そこで、m3.com編集部では、医療現場で起きている患者トラブルの実態とその対応法についてアンケートを行った。4月27日から30日までに501人の医師会員(開業医251人、勤務医250人)から回答を得た。その結果を随時掲載する。 Q1:これまで、患者あるいはその家族から暴言を言われたり、暴力を振るわれたりした経験がありますか。(横棒脇の%は全体に対する項目ごとの割合) まず全員を対象に、患者や家族からの暴言や暴力の経験の有無を尋ねた。その結果、全体の78.4%がい...
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