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C型慢性肝炎の画期的新薬、「高効果、高薬価」

レポート 2015年5月13日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

5月13日の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長)で注目の新薬の薬価収載が決まった。セログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎またはC型代謝性肝硬変に対するソバルディ錠(一般名:ソホスブビル)だ。有効性と安全性の高さから、「画期性加算」100%と高い加算が付き、1日薬価は6万1799円。ピーク時(販売2年目の2016年度)の投与患者数は約1万9000人、販売金額は年987億円と予測されている。 2008年度から今の薬価算定方式が導入されて以降、「画期性加算」100%が付いたのは初めて。従来は、「有用性加算」(I)の40%が最高だった。薬価基準収載予定は2015年5月20日(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 ただし、中医協委員からは、ソバルディ錠の有効性と安全性を評価する声が相次いだ一方、その薬価の高さ、ひいては薬剤費への影響を懸念する声も呈せられた。日本医師会常任理事の鈴木邦彦氏は、薬価を決める際に参考にする米国、イギリス、フランスなどにおける外国薬価と比べて、日本のソバルディ錠の薬価は安い一方、イギリスでは対象患者を制限しているほか...