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「医師の養成過剰、目前」、成田の医学部新設巡り声明

レポート 2015年5月14日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

政府の国家戦略特区で検討が進んでいる千葉県成田市における医学部新設について、日本医師会、日本医学会、全国医学部長病院長会議は5月13日に共同で会見し、「(医師の)養成過剰が目前に迫っている」などとして、改めて反対する声明を出した(資料は、日医のホームページに掲載)。日医の横倉義武会長が、新設を検討する特区の「成田分科会」のメンバーとして、医学部新設の当事者や有識者のみで、文部科学省や厚生労働省も入っていない点を指摘する場面もあった。声明は、成田市の医学部新設について、前に進める動きがあることを受けたもの。 千葉県成田市の医学部新設に向けた動きを受けて、改めて3者が会見した 定員増は「時限措置」 成田市の医学部新設については、2014年12月にも3者で反対を表明している(『「質の悪い医師増える」と高久氏、成田の医学部新設で』を参照)。内容は、以前と大きく変わらず、2008年度の医師確保対策以降、2015年度までに全国の医学部で1509人の入学定員増がなされたことや、医学部新設に際しての教員などの引き抜きによる地域医療への影響、成田市の医学部新設の目的とする「国際医療人育成」の枠が140人...