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予期せぬ再入院増、DPCとの相関は不明

レポート 2015年5月28日 (木)  成相通子(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会の診療報酬基本問題小委員会(小委員長:森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長)が5月27日に開かれ、次回改定に向けたDPC制度の検討課題を議論した。DPC導入で、「平均在院日数の短縮による治癒率の低下と予期せぬ再入院が増えた」との懸念に対し、厚生労働省は全国のDPCデータの調査分析で、予期せぬ再入院率や治癒率が0.5%以下の病院が経年的に増加しているものの、平均入院日数の減少との相関関係はほとんどなかったと報告した(資料は、 厚労省のホームページに掲載)。 昨年12月の同小委員会で、予期せぬ再入院の増加や治癒率の低下について議論を深めるべきだと、日本医師会副会長の中川俊男氏が指摘(『DPC、「予期せぬ再入院増加」と中川・日医副会長』を参照)。それを受けてDPC評価分科会が調査、議論していた。 分科会はDPCデータの集計で、医療機関ごとに「予期せぬ再入院」率にバラつきがあることや、「治癒」の判断についても医療機関や診療科ごとにバラつきがあると指摘。再入院率増加と治癒の減少原因は特定できなかったため、2015年度に対象医療機関を分科会に召集し、ヒアリングしてさらに調...