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秋山元東大教授、逮捕から約1年8カ月で保釈

レポート 2015年6月1日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

元東京大学政策ビジョン研究センター教授の秋山昌範氏が、研究費をめぐり詐欺罪で逮捕、起訴された事件の第7回公判が5月19日に、第8回公判が5月27日にそれぞれ東京地裁(稗田雅洋裁判長)で行われ、岡山大学教授のC氏、名古屋工業大学教授(2009年度と2010年度の当時は准教授)のD氏への証人尋問が行われた。秋山氏は、2013年7月25日に逮捕されて以降、勾留されていたが、第7回公判の翌日の5月20日に保釈された。勾留期間は約1年8カ月、666日に及んだ(過去の公判は、『秋山・東大元教授、「私は無罪」と主張』、『重要証人2人に尋問、秋山元東大教授の研究不正事件』を参照)。 起訴状で、秋山氏自らが実質的に経営する「有限会社ARI」の運転資金に充てるため、詐取したとしたのは、2009年度の長寿医療研究委託費(以下、委託費。東京大学と岡山大学)と、2009年度から2011年度の厚生労働科学研究費補助金(以下、科研費。東京大学)。C氏は2009年度研究の分担研究者の一人として、秋山氏らに発注する立場から、D氏は秋山氏から2010年度の科研費研究を受託するよう依頼を受けたものの、断った立場から、それぞ...