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社会医学、独自に「専門医制度」設立へ

レポート 2015年6月8日 (月)  成相通子(m3.com編集部)

2017年度に新専門医制度が開始するのに合わせて、社会医学領域でも新たな専門医制度を設立する目的で、関係する学会や協議会など10団体が6月5日、社会医学領域の専門医に求められる基礎的能力やサブスペシャルティをまとめた提言書を公表した。 日本専門医機構の新専門医制度が対象とする19の基本領域は、いずれも臨床医学で、社会医学領域は含まれていない。日本公衆衛生学会担当理事で日本医療・病院管理学会担当理事の今中雄一氏(京都大学医療経済学分野教授)が会見し、「独自の評価・向上システムにより、社会医学領域の専門医制度を構築するべき」と述べ、新たな制度設計を検討する委員会を7月に立ち上げるとした。制度は「2年後をめどに開始したい」としている。 委員会は社会医学領域の専門医を「国の認定制度」にすることも視野に入れており、厚生労働省の「地域保健健康総合推進事業」として今年度予算の申請を行ったという。これまで、日本専門医機構の『20番目の新たな専門医』としての位置付けも視野に入れて検討してきたが、臨床技術や資格の担保を目的とする同制度とは性質が異なるとの指摘があった(『「社会医学系の専門医設立を」関係学会...