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次回薬価改定、「新薬、長期、後発薬」が焦点

レポート 2015年6月10日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

薬価専門部会部会長の西村万里子氏。 中央社会保険医療協議会の薬価専門部会(部会長:西村万里子・明治学院大学法学部教授)は6月10日の会議で、2016年度薬価改定に向けた主な課題や議論の進め方を確認した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。主な課題は、(1)新薬創出・適用外薬解消等促進加算の検証、在り方等の検討、(2)長期収載品や後発医薬品の在り方の検討――の2つで、そのほか、医薬品におけるイノベーションの評価、個別の算定事例に基づく薬価算定基準などについても議論する。同部会を当面は月1回、今秋から月2回程度開催し、議論を進める。薬価調査も例年通り、改定の前年度、つまり2015年度中の1カ月分の取引について行う。 主な課題や議論の進め方については了承されたが、健康保険組合連合会副会長の白川修二氏は、費用対効果評価の試行的導入についても議論すべきと指摘。厚労省保険局医療課薬剤管理官の中井清人氏は、議論の対象とすると回答した。 薬価改定に対しては、経済財政諮問会議などが「薬価の毎年改定」を提言している。この点について健康保険組合連合会副会長の白川修二氏は、個人的な意見と断りつつ、201...