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総合診療医のアイデンティティ確保が重要

レポート 2015年6月17日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

茨城県つくば市で開催された第6回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会の2日目の6月14日、シンポジウム「わがプログラムの光と影-如何に危機を克服したか-」が開催され、各病院で行われている後期研修プログラムが報告された。総合診療医ならでは悩みとしてアイデンティティ確保の重要性が指摘されたほか、どのようにリクルートを行っているかに関心が集まった。 筑波大学医学医療系地域医療教育学教授の前野哲博氏は、同大の取り組みを紹介し、総合診療医(家庭医)特有の悩みとして「アイデンティティの危機」を指摘した(『2025年を見据えた医師養成、「動くなら、今!」』を参照)。「存在を理解してもらえず、奇異の目で見られたり、ネガティブキャンペーンを張られたりする」ことがあるとして、ロールモデルに触れたり、志を同じくする学生同士で「心の洗濯」ができたりする機会を提供する必要があると述べた。 また、「他科と上手くやるのは家庭医に一番必要な能力」とも説明。プログラムを運営する中では、病院(指導医)、地域(患者)、研修医が集まらないこともあるが、「最優先は研修医。人が集まれば上手くまわっていく」と経験を語った。 管理者...