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日産婦、入会者の減少歯止めかからず

レポート 2015年6月21日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日産婦理事長に就任した藤井知行氏。 日本産科婦人科学会は6月20日、記者会見を開き、2014年度の同学会の新入会員数は368人であることを公表した。2010年度の491人をピークに年々減少しており、「年間最低500人」とする目標には届かず、同日に発足した新執行部は、最重要課題として産婦人科医の減少問題に取り組んでいく方針を掲げた。同日開かれた総会で公表された「産婦人科医療改革グランドデザイン2015」では、産婦人科医の勤務環境を改善し、周産期医療体制を維持するため、「地域基幹分娩取扱病院」を各地域で整備し、分娩取扱施設の大規模化・重点化を進める方針を打ち出した(「周産期医療の広場」を参照)。 新たに同学会理事長に就任した藤井知行氏(東京大学医学部産婦人科教授)は、2010年度から臨床研修制度において、産婦人科が必修科目から選択科目になったことが、「潮目になっている」と指摘。実際には選択する人が少ない上、必修科目に戻る見通しも立っていないことから、「発想を変えて、産婦人科を選ぶようになるよう、医学部での教育の在り方を見直すよう、各大学にお願いしている」と述べ、医学教育の段階から、産婦人科...