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日医、自民党に「反省ないのか」、社会保障費キャップ案に

レポート 2015年6月25日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会の横倉義武会長は6月24日の会見で、政府の経済財政諮問会議が示した「骨太の方針」の素案に盛り込まれた、受診時定額負担や後発医薬品の使用の原則化などについて、改めて慎重な姿勢を示した。また、自民党の財政再建に関する特命委員会(委員長:稲田朋美政調会長)の報告書が、社会保障費の年間の伸びに実質的にキャップをはめる考え方に対して、「過去の小泉政権下の一律削減への反省はないのか」と不満をもらす場面もあった。 日医の横倉義武会長は、後発医療品について、販売名の改善などを求めた。 自民案「実質的にキャップ」 骨太の方針について反対を示したのは、検討項目として挙がった外来の受診時定額負担と後発医薬品使用の原則化の2つ。外来受診時定額負担については、日医は、支払い能力と関係ない負担となり、受診を控える動きにつながる可能性があることなどから、強く反対してきた経緯がある。横倉会長は、「骨太の方針の素案に盛り込まれたのは残念」として、能力に応じた負担を主張していく意向を示した。後発医薬品使用の原則化については、色や剤形をそろえたり、同じ薬であることを認識できるような販売名の改善など、患者や医師の不...