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「これまでのような診療報酬改定難しい」、森田前会長

レポート 2015年6月25日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会総会が6月24日に開催され、6月14日付けで会長を退任した国立社会保障・人口問題研究所所長の森田朗氏が退任のあいさつの中で、40兆円に迫る医療費の伸びを指摘し、「これまでのような診療報酬の改定は難しくなっていくと思う」との見通しを述べ、効率化の必要性や次期改定で予定されている費用対効果評価の試行的導入の必要性を指摘した。日本医師会副会長の中川俊男氏からは「退任あいさつの域を超えている」と述べ、議事録に残すことを疑問視する意見が挙がったが、あくまであいさつであるとされ、議論は収まった。新たな会長には東京大学大学院法学政治学研究科教授の田辺国昭氏が選出された。 森田氏は公益代表委員として2011年4月から会長を務めていた。退任あいさつでは、会長就任時に「権威ある議論をし、説得力ある発信をしていただきたい」と述べたことを振り返り、「財政が厳しくなると外部からの圧力が厳しくなる。そうしたプレッシャーに回答し、社会に理解していただけるような議論、発信していくよう努めてきた」と語った。 医療を取り巻く現状について4点の課題を指摘した。1点目は今後の診療報酬改定に在り方について...