1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 薬歴未記載81万件「保険制度への影響大きい」

薬歴未記載81万件「保険制度への影響大きい」

レポート 2015年6月27日 (土)  高橋直純(m3.com編集部)

6月24日に開催された中央社会保険医療協議会総会で、2014年の1年間で81万2144件、約3億円分の薬剤服用歴未記載があったことが報告された。大手ドラッグストアの調剤薬局で薬歴未記載が相次いだ問題を受け、日本薬剤師会、日本保険薬局協会、日本チェーンドラッグストア協会の3団体が厚生労働省の要請を受け自主点検した。厚労省は各薬局に対し、不正請求額の自主返納を求めるほか、3団体は再発防止のための通知や研修を強化するとしている。 2015年2月に新聞報道で大手薬局チェーンの薬歴未記載が報じられたことを受け、厚労省は2月23日に3団体に調査を要請した。調査対象期間は2014年の1年間(資料は厚労省のホームページに掲載) 1年間の薬剤服用歴管理指導料の算定件数は2052万9703件で、そのうち3.96%に当たる81万2144件の薬歴未記載が発覚した。薬剤服用歴管理指導料は41点、もしくはお薬手帳に記載しない場合は34点で、診療報酬の不正請求額は最大で約3億3000万円になる可能性がある。未記載が故意かミスかは分からないという。厚労省は「お金を返してもらうのは当たり前。問題があれば厳正に対処してい...