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「日本、医療者の評価低い」、日医会長

レポート 2015年6月30日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

6月29日の日本医師会の定例代議員会では、社会保障費の削減圧力が強い中で、2016年度診療報酬改定関連の質問が複数出た。特に質問が集中したのは、薬価改定財源の扱いで、2014年度改定においては、医科本体の改定財源に充当されず、2016年度改定も同様の流れであることから、危惧する声が強かった。横倉義武会長は、薬価財源について「潜在的な技術料」との認識を示し、フロアからは、医療における新技術に対する評価の意味合いを強調すべきとの意見が出ると、「その通り」「(薬剤費の割合が多い中で)日本における医療者の技術への評価の低さを改善したい」と応じる場面もあった。 薬価改定財源「フィクションでない」 静岡県の代議員の徳永宏司氏は、次回改定における薬価改定財源の扱いについて聞いた。2014年度改定時の取り扱いについて、日医などは「例外」と強調してきたものの、経済財政諮問会議が6月22日に示した骨太の方針では、同様の方針が盛り込まれている。徳永氏は、「どのような方針で臨むのか」と執行部を問い質した。同様の質問は、他の2人の代議員からも質問が出て、注目の高さをうかがわせた。 薬価改定財源を、医科本体の改定...