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骨太方針「全ては無理では」と日医会長

レポート 2015年7月2日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会の横倉義武会長は7月1日の会見で、前日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2015」(骨太の方針)に、社会保障費の抑制の記述で「目安」との文言が入ったことを歓迎する意向を示した。内閣府特命担当大臣(経済財政政策)の甘利明氏が、方針に盛り込んだ改革メニューについて、「全て実施する」として、マイナス影響が出る可能性があっても、着手を最優先する考えを示したことに対しては、「全部やるのは無理では」と指摘し、影響が大きいものは実施しないように働きかけていく意向を示した(『骨太の方針改革「全部やる」、甘利大臣』を参照)。 骨太の方針では、過去3年間の社会保障費の増加が1.5兆円程度とどまったことを踏まえ、同様の基調を維持する方針だが、素案時点ではなかった「目安」との文言が入り、「キャップをはめた」とのニュアンスが薄まった。横倉会長は、「目安」との文言が入ったことを評価した上で、「かつて(小泉純一郎政権時代)のような機械的抑制は行われないと思う」と述べた。 甘利大臣が、社会保障の改革メニューについて「全てやる」との意向を示した上で、「効果がないとか、かえってマイナスになるとか、や...