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あなたにとって「マギーズセンター」とは何ですか?

オピニオン 2015年7月6日 (月)  西 智弘(川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター 腫瘍内科/緩和ケア内科)

最近、メディアやSNSなどで「マギーズセンター」を目にする機会が増えてきました。先日の緩和医療学会学術集会でも、招待講演およびシンポジウムにて、マギーズセンターが取り上げられていました。 さて、そのマギーズセンターですが、よく知らない方のために、マギーズトーキョープロジェクトのWebサイトから、その説明をした部分を抜粋しておきます。 造園家で造園史家でもあったマギー・K・ジェンクス氏は、乳がんが再発し「余命数ヶ月」と医師に告げられた時、強烈な衝撃を受けたといいます。にもかかわらず、次の患者がいるのでその場に座り続けることが許されませんでした。(中略) 「自分を取り戻せるための空間やサポートを」 マギーは、がんに直面し悩む本人、家族、友人らのための空間と専門家のいる場所を造ろうと、入院していたエジンバラの病院の敷地内にあった小屋を借りて、誰でも気軽に立ち寄れる空間をつくりました。(中略)がん患者や家族、医療者などがんに関わる人たちが、がんの種類やステージ、治療に関係なく、予約も必要なくいつでも利用することができます。マギーズセンターに訪れるだけで人は癒され、さまざまな専門的な支援が無料で...