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地方の血液内科医高齢化進む

オピニオン 2015年7月7日 (火)  中村幸嗣(危機管理専門血液内科医)

昨日筑波で行われた日本血液学会関東甲信越地方会に参加しました。現場でおきている珍しい患者をみんなで共有しながら、血液内科を志望する若手に発表の機会を与える教育の一貫です。 患者さんの発表、症例報告といいますが、やはり面白い物でした。ただ質問をするのがみんな大御所の血液の先生ばかり!ほんと若手を鍛えるためとはいえ、すこし大人げない?いやみんな学問に厳しい方ばかりです。ちなみに私も質問をしてしまいましたがw その中で教育講演。山形大の血液内科石澤先生の悪性リンパ腫の話、元名古屋大教授直江先生の急性骨髄生白血病(診断は進歩!しかし20年間幹細胞移植以外治療の進歩なし)の話はやはり学問的にためになりました。 いかに過剰な抗がん剤治療を少なめにとか、新規治療の話も良かったのですが、じつは学問的な問題よりも石澤先生のこの発言がとても気になりました。 人口110万人の山形県の血液内科医の数は19人!そして50台以上が8/19! 細かい数字は書き取りきれずやや不正確ですが、山形県で血液内科をみてもらえる病院での血液内科の医師数は、山形大(5?忙しいのかHP更新されていない!)の他、山形県立中央病院2(...