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日医、「公立病院厳しい時代」と見解

レポート 2015年7月9日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

7月2日に日本医師会が開催した都道府県医師会の担当理事向けに開催した「地域医療構想策定講習」では、各地の担当者から、構想の行方や不安についての質問が多く出た。地域医療構想について、病床削減につながる可能性を危惧する声が絶えなかったが、日本医師会の中川俊男副会長らが、「病床削減のための制度ではない」と強調し続けた。ただ、中川副会長は、結果的に病床が減っていく流れにあることを認めた上で、「公立病院は厳しい時代で、使っていない病棟どんどん減らしていくことになると思う」と見通す場面もあった。在院日数短縮に話が及ぶと、「日医として、これ以上、在院日数短縮は認めない」と述べた。 「皆“病床削減構想”と思っている」 質問が多く出たのは、地域医療構想と病床削減の可能性。政府の「医療・介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会」の出した病床数への考え方について、福井県の担当者は、「2025年にはこの推計値に合わせないといけないのか」と質問。厚生労働省医政局地域医療計画課の佐々木昌弘氏は、調査会の出した数値について、実質的に医療需要から導き出した患者数である点を指摘した上で、「推計は自身の地域がいる...