1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 長期処方の対応が焦点に―2016年調剤報酬改定への議論

長期処方の対応が焦点に―2016年調剤報酬改定への議論

オピニオン 2015年7月9日 (木)  藤田 道男氏(医薬ジャーナリスト)

分割調剤拡大かリフィル処方箋制度導入か 中央社会保険医療協議会(中医協)において、2016年度診療報酬改定に向けた議論が動き出しました。今後は、16年度予算の概算要求が出揃う15年8~9月に、議会が本格的に始動し、社会保障審議会の医療部会・医療保険部会で改定の基本方針がまとめられます。年末には具体的な項目や点数配分を巡る議論が進められるでしょう。 しかし、16年度の改定に向けた議論は白紙の状態からスタートするわけではありません。今回は、12年2月に閣議決定した「社会保障・税一体改革」で示された「病院・病床機能の分化・強化」「在宅医療の推進」「チーム医療の推進」「地域包括ケアシステムの構築」などの政策課題の実現を前提に、14年度の改定結果も踏まえての議論となります。 キーワードは分割調剤とリフィル処方箋 また、14年度改定時の答申書において、附帯意見として「残薬確認の徹底と外来医療の機能分化・連携の推進などのため、処方医やかかりつけ医との連携を含めた分割調剤について引き続き検討する」と明記されたことを受け、次回の調剤報酬についての議題は「残薬対応と長期処方箋の取り扱い」が大きなポイントに...