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患者申出療養、来年度開始に向け検討開始

レポート 2015年7月10日 (金)  成相通子(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)が7月8日に開かれ、2016年4月に施行される「患者申出療養」の具体的な運用方法に関しての議論が始まった。制度そのもののイメージに委員の間で相違が見られたほか、患者の申出を起点とした実施計画の責任者、迅速審査の実施に伴う安全性の担保など、さまざまな意見が出た。 4月の施行に向けて、7月から8月まで議論を進め、9月に制度の詳細を取りまとめた上で、10月をめどに省令や通知等の整備をする方針(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。(1)患者申出療養におけるインフォームド・コンセントの内容・手続等、(2)臨床研究中核病院および特定機能病院の申出や相談の応需体制等、(3)実施可能な医療機関の考え方、(4)患者申出療養に関する会議の具体的な進め方等、(5)有害事象発生時の対処方法等、(6)実施計画対象外の患者からの申出に係る国の審査の在り方、(7)報告、情報公開の在り方――が今後の検討事項になる。 臨床研究との関連に疑義 患者申出療養は、新たな保険外併用療養制度の一つとして、2015年5月に医療保険制度改革関連法で創設...