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返戻後、作り直せる柔整レセ、制度に疑問の声

レポート 2015年7月15日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

7月11日に大阪市内で開かれた、柔道整復師の施術などの療養費の適正化に向けて、国内の約80の保険者や医師が集まった「第1回療養費適正化勉強会」。各地の保険者の担当者らが、取り組みを紹介するセッションもあった(『「保険者よ、柔整師になめられるな」、約80の保険者勉強会』を参照)。広告の取り締まりの結果、柔道整復施術所の新規開業がなくなったケースなどが紹介された。また、大阪で国保の療養費の審査を担当している医師は、返戻となったレセプトを1から作り直せる点や、返戻した際に元のレセプトのコピーを残せない実態を紹介した上で、審査機能の低下を認め、「多部位や金額が大きいものは、保険者から審査会に情報提供を求めてほしい」と述べる場面もあった。 柔整師採用しレセプト点検 勉強会は大阪市臨床整形外科医会の持ちかけで、保険者の協力で実現した。勉強会は、奈良県橿原市保険医療課の今井大介氏は、広告の取り締まりへの取り組みを紹介。橿原市は、療養費適正化に向けて、柔道整復師の指導権限の移譲を県に求めた結果、広告規制の指導権限を得て、2013年度から取り組みを実施している。 具体的な違法広告の内容として、疾病名を挙...