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兵庫医大出身のスター学者を出したい◆兵庫医科大Vol.2

スペシャル企画 2015年7月27日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

――兵庫医科大で研究医養成を目指す意義を教えてください。 医学教育センター長の鈴木敬一郎氏 医学部生時代に研究に興味を持つ学生は少なからずいるが、経済的な問題もあり、臨床医を選択する人が大半。また、兵庫医科大を含む私学では、「研究は東大や京大の学生がやるもの」という思いがあるのも事実。ただ、やらせてみたら、すごく才能がある子もいる。受験に長けているのは満遍なく点数を取る人だが、研究はピンポイントで深く掘り下げること。研究者は好き嫌いがあっても良く、好きなことに打ち込むのに長けた私学を出た学生の方がすごく面白い研究をすることもある。 また、自大学の将来の幹部教員を卒業生から輩出したい。それが学生の学習へのモチベーションを上げることにもなる。ぜひ兵庫医大出身のスター学者が出てきてほしい。 ――研究医養成を取り巻く現状にはどのような課題があるでしょうか。 医学部の教育は昔に比べて、大変過密になっている。全国共用試験の導入で、昔のように最初の2年間はゆっくりすることはできない上に、国際認証を得るために臨床実習期間の延長が求められている。基礎講座配属も1カ月程度しか取ることができない。 一方で、...