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日病会長「次回はマイナス改定」と見通し

レポート 2015年7月27日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

日本病院会の堺常雄会長は7月27日に記者会見を開き、6月末に閣議決定された「骨太の方針」を巡る常任理事会の議論を紹介しながら、見解を示した。「骨太の方針」において、社会保障費抑制の方針を示していることなどを踏まえて、堺会長は、「残念ながら、次回はマイナス改定だろう」と見通した。また、後発医薬品の使用目標については、数量ベースでなく金額ベースとすべきとの考え方を示した上で、日本における後発医薬品の薬価の高さの問題にも言及した。 「骨太の方針」においては、今後3年間の社会保障費の伸びについて「1.5兆円を目安とする」との内容が盛り込まれている。2020年度のプライマリーバランスの黒字化を主な目標として財政再建改革が続き、財源の観点から社会保障の抑制圧力が強い状況がある中で、堺会長は、「消費税率の10%の引き上げはマストでは」とした。社会保障費は、財政再建に向けて「本丸」として見られる中で、堺会長は、2015年度の介護報酬のマイナス改定も踏まえて、「結果として次年度はマイナス改定になるだろうという残念な予測」との認識を示した。常任理事会の役員も、マイナス改定を見通す雰囲気が強かったという。 ...