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「日本の外科技術は優秀」、外保連

レポート 2015年7月29日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

外科系学会社会保険員会連合は7月28日の会見で、「日本の医療技術がいかに優れているか」と題して、結腸癌や食道癌などの国内手術成績のNCD( National Clinical Database)のデータを示しながら、海外に比べて積極的な手術を実施しながらも、死亡率が低い現状を紹介した。また術前のリスク評価でNCDを活用したり、手術成績を臨床医にフィードバックしている例も挙げた。外保連は、外科技術の評価につなげることを模索したい考え。 外保連の会見では、演者がそれぞれの専門領域において、外科手術の成績の良さを紹介した。 専門医の多さが一因の可能性 NCDは、国内の一般外科医の行う95%以上の手術をカバーするデータベース。2011年から登録開始し、専門医の認定・更新において診療実績が求められることから普及、最近では年間120万症例以上が登録されている。 消化器外科領域について、NCDと米国のデータベース、「ACS-NSQIP」との比較を示したのはNCD幹事も務める後藤満一氏。「NSQIP」には、米国の大学病院など653施設が参加する。消化器外科領域の癌の代表的な術式について、2011年と2...