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薬剤師国家試験はなぜ「難化した」と言われるのか

オピニオン 2015年7月29日 (水)  薬キャリPlus

地域包括ケアシステムやかかりつけ薬局の推進によって、薬剤師に求められる役割は着実に増えている。このような状況を受けて、薬学教育はどのように変化しているのか。それは「薬剤師に必要な資質」を反映している薬剤師国家試験に如実に表れていた。薬剤師国家試験予備校ファーマプロダクト東京校の和田功副社長にお聞きした。 合格率低下の要因は、学生か大学か 薬学教育に関する最近の話題といえば、国家試験の合格率低下だろう。第100回薬剤師国家試験の合格率は63.17%。6年制教育になってから初の卒業者が受験した第97回が合格率88.31%を叩き出して以来、第98回は79.10%、第99回は60.84 %と、年々下降し続ける合格率が問題とされていた。 しかし、株式会社ファーマプロダクト副校長の和田功氏は、これについて「幅広い知識が要求される6年制での国家試験ということを考えると、妥当な合格率ではないかと思います。合格率が下がっているのは事実ですが、過去に遡ると合格率は75%前後で推移しています。むしろ97~98回が高すぎたのではと見ています」と話す。 株式会社ファーマプロダクト 代表取締役 副社長 和田 功氏...