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東大に入学、卓球と新劇の日々◆Vol.6

スペシャル企画 2015年8月6日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

――東大に入学したのは、1950年4月。住まいは、東大農学部の前のYMCAの寮だ。 東大医学部に通ったのは、1950年4月から1954年3月までの4年間。私たちの時代は、高等学校が今の教養学部の扱いなので、最初から本郷キャンパスでした。最初は小田急線沿いに下宿していたのですが、本郷の農学部の前に東大YMCAの寮があり、運良く入ることができ、そこから4年間、通いました。 YMCAの寮には、いろいろな学部の学生がいて、面白かったです。一番仲が良かったのは、経済学部の徳久俊彦君。彼は、偶然ですが、私がその後に入局する「沖中内科」(東大名誉教授の沖中重雄氏が、当時教授をしていた東大第三内科)の沖中先生の甥でした。よく一緒にラーメン食べたり、銭湯に行ったり。最近、彼が膵臓癌になったのですが、幸い元気になったので、先週本当に久しぶりに会って、昔話をしました。彼はもう86歳になったのかな。 医学部の一級下の孟信君とも仲良くなりました。当時のYMCAの寮には、地下の広い広間に卓球台があった(笑)。孟君は本当に卓球が上手で、いつも卓球やっていました。 それから同時期に、YMCAの寮には、『夕鶴』などで有...