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医師求人倍率が微減、5年前比、日医が全国調査

レポート 2015年7月31日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会は今年、全国の病院を対象に実施した必要医師数調査の結果を公表し、7月29日の記者会見で紹介した(結果は、日医総研のホームページ)。2010年に厚生労働省が実施した調査と比較して、現在、雇用している医師数と比べて、病院が必要と考える医師数や、必要と考える医師のうち求人している医師数の倍率が微減したことから、中川俊男副会長は「(数の観点からの医師不足は)悪化はしていない」との見解を示した。今後、医学部の定員増に伴い、現場に出る医師が増えることから、「現場の医師数不足はかなり明確に改善していく」と見通した。 必要数、求人数の倍率低下 調査は、地域別、診療科別の必要医師数の実態を把握して、医師確保や偏在解消に役立てる目的で実施。全国の病院8462に対して調査票を配布し、今年4月から6月にかけて、51.0%に当たる4319病院から回答を得た。結果について、2010年に厚労省が全国の病院に対して実施した「病院等における必要医師数実態調査」(病院の回答率:88.5%)と適宜、比較して傾向を示している。日医は、今回の調査結果と単純に比較できないとしながらも、「比較ができるような調査にした。5...