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成田市の医学部、2017年度開学の可能性も

レポート 2015年7月30日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

内閣府、文部科学省、厚生労働省は7月29日、「国家戦略特別区域における医学部新設に関する方針」(案)をまとめた。7月31日に開催予定の国家戦略特区「東京圏」の成田市分科会で議論する見通し。方針案が、同分科会や「東京圏」の区域会議等で了承され、方針案が示す「必要な条件整備」を満たせば、早ければ2017年4月に、国際医療福祉大学が成田市に医学部を新設する可能性が高まってきた。同大は既に成田市に「成田キャンパス」を設置し、2016年度に看護学部・保健医療学部を開学することが決まっている。 7月29日には、日本医師会などが会見を開き、成田市での医学部新設への反対声明を出したばかり(『「メディアに訴えるしかない」、成田医学部反対』を参照)。医療界では依然、反対意見が強い中、政府主導で医学部新設に向けた動きが具体化した。東北地方では、東北薬科大学が2016年度の医学部新設に向け、今夏の大学設置・学校法人審査会での審査を待っている状況(『医学部「地域枠」55人、充足見通し、東北薬科大学』を参照)。1981年の琉球大学の医学部新設以来、ストップしていた医学部新設が、2校実現する可能性が浮上してきた。 ...