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群大時代の成果は「運転免許取得とスキー」◆Vol.11

スペシャル企画 2015年8月11日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

――1958年、東大から群馬大学に移り、そこで約1年半、過ごした。 「助手でしたので、ベッドの受け持ちや当直もあって大変でした。それでも新人を指導しながら、夜遅くまで研究室で頑張っておられた。研究室へいくといつもたばこのようにピペットをくわえた高久さんに出会ったことを思い出します。(中略) その様な忙しさの中を、自動車の教習所に通ったり、週末になるとスキーへ出掛けるのを驚きながら眺めておりました。スキーで疲れた後、前橋に戻って焼肉で満腹するほど、楽しいことは世の中にはありません、と少年のように目を輝かせて話すのを聞いて、このように何にでも一生懸命になれる男は将来大成すると感じた」(東大退官時の『退官記念業績集』。先輩の前川正氏)。 群馬大学に行ったのは、中尾先生が東大の助教授から、群馬大の教授になられ、「来てくれ」と言われたからです。 群馬大では、助手になり、給与をもらうようになりました。患者さんも少し見ていましたが、主に取り組んでいたのは、EPOの研究。一緒にEPOの研究していた平嶋君は東大に残っていたのですが、よく私の下宿に泊まっては、群馬大で一緒に研究していました。 あの頃、群馬...