市販類似薬処方は医療か否か◆Vol.10
医師調査
2015年8月2日 (日)
池田宏之(m3.com編集部)
Q.10 市販類似薬の、保険適用外しの是非 Q10では、6月末に閣議決定された「骨太の方針」の中に盛り込まれた湿布、目薬、うがい薬などの市販類似薬について、保険適用を外す政策の是非を聞いた(勤務医304人、開業医200人)。 勤務医で最も多かったのは「賛成」で43.1%、「反対」は16.4%となった。これに対して開業医では「反対」が最多で42.5%、「賛成」が21.0%で、勤務医とは逆の結果となった。日常的に診療する患者の重症度の差や、候補に挙がっている湿布等の処方機会の相違などが、背景にあると見られる。 賛否の理由について、自由記述してもらった。主な意見は以下の通り。 【賛成】 ・医学的に“治療”と認められないものが多い。 ・日本の医療費が不足している中、薬局で購入できるものは保険給付外にするのはやむを得ない。 ・無料を理由として、たくさん希望する人がいる。しかも、患者でなく家族が使っている。 ・湿布を過剰に使用している高齢者が多い。安全性の高いものについてはOTCで購入すれば良い。 ・高額医療に対する保険を維持するためには、低額医療に対する保険適用を外していく必要がある。 ・たんす...
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