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スチューデント・ドクターの先駆者◆山形大学Vol.1

スペシャル企画 2015年8月9日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議は2014年7月、臨床実習を行う医学生に対する全国共通の呼称を決定した。それが「スチューデント・ドクター」だ。 他大学に先駆け、スチューデント・ドクター制度を2009年1月から導入したのは、山形大学医学部。それから6年。この制度を基盤に、同大の医学教育はどのような発展を遂げているのか……。スペシャル企画「改革進む医学教育」の第四弾として、山形大学の取り組みを紹介する(計4回の連載)。 山形大学医学部総合教育センター長の佐藤慎哉氏 「スチューデント・ドクター制度については、教育効果を感じている。参加型の臨床実習に合わせた教育プランが充実するなど、教員に対してもいい影響を与えている。制度が熟してくるのに伴い、医学生が実施する医行為も着実に増えている。参加型の臨床実習を受け入れる地域の病院の指導医も評価しており、患者も協力的。最初危惧していた事故やトラブルは、少なくても今までの段階では生じておらず、非常に順調に取り組んでいる」 スチューデント・ドクター制度の手ごたえについて、こう語るのは、山形大学医学部総合教育センター長の佐藤慎哉氏だ。スチューデント・ドクターとは、医学...