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日医、「BSL4施設、複数必要」と指摘

レポート 2015年8月6日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

国立感染症研究所村山庁舎(東京都武蔵村山市)のBSL4施設としての稼働で合意が成立したことを受けて、日本医師会は8月5日、評価する見解を発表した(資料は、日医のホームページ)。会見に臨んだ小森貢常任理事は、災害対応などの観点から、複数施設の稼働の必要性に言及。松原謙二副会長も「(災害の観点を除いても)もう1つは必要でないか」との見解を示した。 国立感染研のBSL4施設については、8月3日に、塩崎恭久・厚生労働大臣と藤野勝・武蔵村山市長の間で稼働について合意。小森氏は会見で、合意について「我が国の感染症対策の推進に資するものとして評価する」と述べた。今後、住民の安全、安心の確保を最優先に対応して、情報公開やコミュニケーションを図るように求めた。 国内のBSL4施設は、村山庁舎以外に、理化学研究所筑波研究所(茨城県つくば市)にあるほか、長崎大学が設置を検討している。小森氏は、発生の可能性が指摘されている首都直下型地震などに言及し、「複数の稼働が求められている」と述べた上で、茨城や長崎において、市民への理解を得ながら進めることに期待を示した。 災害対応を除いて、必要な研究を進めるための能力と...