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救急車有料化9割が賛意、勤務医◆Vol.12

医師調査 2015年8月8日 (土)  池田宏之(m3.com編集部)

Q.11-1 救急車有料化の可否 Q12では、救急車の有料化の是非について、勤務医のみ304人に聞いた。救急車については、実際の搬送者のうち、半数が軽症患者であることや、一部にタクシー代わりに利用するような不適切な利用実態があることなどを踏まえて、財務省財政制度等審議会財政制度分科会が今年5月、有料化の検討を求める建議を出している。 同分科会では、「事後的に見たときに救急者が必要でない場合」に限定するアイデアが出ている。このアイデアについては、「賛成」は49.7%、「条件付き賛成(有料化は賛成だが、「事後的な緊急性の判断」以外の基準が必要)」は37.5%となり、計86.2%が賛意を示す傾向となった。反対は、わずか3.3%だった。 救急車有料化を巡っては、患者が必要な際に利用を控える可能性があるほか、限定的な有料化の場合、無料患者との線引きなどで、新たな負担やトラブルにつながる可能性もあるが、それ以上に利用の必要性に疑問を感じる実例が、現場で発生していることをうかがえる結果となった。...