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女性研究者増加へ、取り組み進む◆大阪市立大学Vol.3

レポート 2015年8月7日 (金)  成相通子(m3.com編集部)

MD研究者の減少が問題化する中、医療界でも女性研究者支援は重要な課題だ。大阪市立大学では、2013年から女性研究者支援室を立ち上げ、全学的に女性研究者増加に向けて取り組んでいる。中でも、医学部は他学部と比べても女性研究者の割合は低い。一般的な医学部の特徴として、上下関係がはっきりしており、「上に逆らうことが難しく、ハラスメントが多くなりがち」(フェミニストカウンセラーの周藤由美子氏)といった指摘や、同大では他学部とキャンパスが離れているため、「支援が届きづらい」などの声もある。同大の取り組みと現状を紹介する。 市内中心部にある大阪市立大学医学部。 支援員を配置し、研究を続けられるように 大阪市立大学は、2013年度に文部科学省の科学技術人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業」に選定され、2015年度末までに女性研究者の割合を、大学全体で2012年度から3割増にするという目標を掲げた。目標では、事業が始まる2012年度には約13%だった女性研究者の割合を、2015年度末までに28人増の17%にするとしていたが、4月現在で14.1%にとどまっており、目標達成に向けて取り組み強化を続...