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Dr.狭間の「薬局薬剤師への魔法のヒトコト」 第1回 在宅への第一歩を踏み出すために

オピニオン 2015年8月10日 (月)  狭間研至

経験すれば在宅の本質が見えてくる Q.在宅に興味があります。やりがいと苦労する点を教えてください。 A.昨今、在宅に興味があるという薬剤師は急増しています。私がいろいろなところでお目にかかる薬剤師も、多くの方が在宅への興味を口にします。 「もっと、患者さんに寄り添って仕事がしたい」「もっと、自分の専門性を活かしたい」「もっと、スキルアップしたい」 その気持ちはすばらしいですね。薬や薬物治療に関して高い専門性を有した薬剤師が、積極的に在宅医療の現場に飛びこんでいくことは、きっと日本の地域医療を変えるはずだと、近年の床の動きを見て医師として実感しています。一方で「在宅って大変なんですよね…」と、少し不安げな目で尋ねられることも少なくありません。多くの方は、患者に寄り添って仕事ができるというやりがいと、24時間対応しなくてはならない大変さを予想されるのだと思います。しかしそれは、表面的なものであり、コトの本質は別のところにあります。 やりがいの一方で責任は重大 薬剤師にとって在宅医療での最大のやりがいは、専門性を活かして患者の状態を把握し、薬物治療の適正化に向けて薬剤師の見地から判断すること...