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不必要な医療、「なし」が「ある」を上回る◆Vol.14

医師調査 2015年8月15日 (土)  池田宏之(m3.com編集部)

Q.13 「無駄」「不必要」と感じる医療 Q13では、重複投薬や重複検査、病床稼働率を高めるために退院を延ばすなど、「無駄」「不必要」と感じる医療はあるかを聞いた。6月末に閣議決定された骨太の方針では、入院医療費や外来医療費の地域格差も検討課題として掲げられている。 「ある」は勤務医で42.4%、開業医で41.5%となった。4割超が「ある」としたものの、「ない」という回答者が、勤務医、開業医でともに上回る結果となった。政府は、入院医療費を疾病別などの観点から分析して、格差の原因を分析した上で、社会保障費抑制につなげたい考えだが、問題を実感していない臨床医が半数以上いる結果となった。 具体的に「無駄」「不必要」と感じる医療を、任意で書いてもらった。主な回答は以下の通り。 ・3カ月処方など長期処方による薬の無駄。 ・ドクターショッピングによる重複検査、投薬。 ・一部の終末期医療。 ・院外処方における調剤基本料。 ・患者が同じ薬効の薬を複数の医療機関からもらっていることがある。 ・検査のセットメニュー。 ・抗菌剤投与期間の不適切使用。 ・高齢者の理学療法。 ・終末期の延命や生保への過剰医療。...