自治医大、通勤時間は片道1時間50分◆Vol.21
スペシャル企画
2015年8月21日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
――自治医大学長の就任は、1996年。それから2012年までの16年間、学長を務めた。 1996年の少し前から併任で自治医大の副学長を務め、1カ月に1、2回は自治医大に行き、中尾先生(当時の自治医大学長)から相談を受けたりしていました。 中尾先生からは、東大を辞めてからすぐに来てくれ、と言われていました。自治医大の卒業生は、出身の都道府県に戻る。県の衛生部局のトップは、今は少し違うのかもしれないけれど、当時は厚生省から来るケースが多かった。それで、厚生省にルートを作った方がいい、ということで、国立国際医療センターに行ったわけです。 自治医大教授を10年間務めた後、東大教授になったのは1982年。私が自治医大の学長に就任したのは1996年、65歳の時。14年ぶりでした。中尾先生は1972年の自治医大設立当時から、1996年まで24年間、84歳の時まで学長をされたわけです。中尾先生は最後の頃は、かなり無理はされていました……。 自治医大の教授時代は、宇都宮に住んでいたのですが、学長時代は、家内が「栃木への引っ越しは勘弁してほしい」と言うので、東京の自宅から自治医大(栃木県下野市)まで毎日通...
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