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分子生物学の拠点作りから教育まで◆Vol.22

スペシャル企画 2015年8月22日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

学長時代の良い思い出の1つに、2007年12月の天皇・皇后両陛下の自治医大への御行幸のことがあります。両陛下はへき地医療に御関心が強く、自治医大に来られ4時間、学生の講義を聞かれたり、後期研修に来ていた自治医大の卒業生達と懇談されたり、附属の「とちぎこども医療センター」を訪問され、患児のお母さん達と話をされました。お母さんの中には泣いて喜んでおられた方もいました。 自治医大の学長になってからは、学会に行く機会は減りましたが、アメリカの血液学会には顔を出していました。また国内の学会でも、講演や座長の依頼を受けた際には出席しました。そのほか、自治医大に留学生が多かった中国やモンゴルの大学も訪れたりしていました。 唯一定期的に海外に行っていたのは、WHOの仕事。私の専門ではないのですが、TDR(Tropical Disease Research)委員会の委員に指名され、年に1回、スイスのジュネーブに行き、会議に出席する仕事です。3日間、朝から晩まで会議。日本人は私一人です。熱帯医学は専門外である上、全部英語なので、さすがにしんどかった。そのほか、WHOの事務総長のadvisory board...