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瑞宝大綬章を受章、「教育への評価」◆Vol.24

スペシャル企画 2015年8月24日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

――長年の血液関連の研究成果に対し、ベルツ賞、武田医学賞など、高久氏は、さまざまな賞を受賞している。2012年11月には、瑞宝章の最高位である瑞宝大綬章を受章した。 2011年、瑞宝大綬章を受章(写真提供:高久氏) 受章の理由には、私の研究成果が書かれていましたが、私自身は、自治医大の創設時、それから東大教授時代、自治医大学長時代を通じて、若い医師を育てることに取り組んできたことへの評価だと思っています。その意味ではうれしかったですね。子供時代は、私よりも、兄の方が成績がはるかに良かった。そんな私が東大の第三内科教授になったのだから、これ以上、偉くなる必要はなく、若い優秀な医師たちを見つけて、その人達にチャンスを与えようと心に決めました。おかげさまで、若い優秀な人が随分出てきました。そのことに対する総合的な評価だと私は思っています。 特に、自治医大の卒業生たちは、へき地や離島の国保診療所とか国保病院なども含め、さまざまな地域で活躍している。そうした地域医療に対する貢献もあるでしょう。ほぼ全員が、9年間の義務年限を果たしている上に、卒業生は、今の総合診療医のように、幅広い診療能力を持って...