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教員を地域に派遣、教育と医師確保に貢献◆筑波大学Vol.1

スペシャル企画 2015年8月13日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

m3.com編集部が今夏、先に実施した「医学部長アンケート」の回答大学・医科大学を中心に、さまざまな改革に取り組む現場の動きをリポートするスペシャル企画「改革進む医学教育」。第5回目は茨城県内の医療機関と連携することで、実践的な教育カリキュラムを提供している筑波大学医学類の取り組みを紹介する(計4回の連載)。 50 kmの距離を超えてカンファレンス 「患者は85歳の男性で主訴は発熱。この1年間で3回ほど誤嚥性肺炎の既往があり、体温は、入院当日の午前中37度台。午後には38度台で、SpO2の低下を認め、当院へ救急搬送されました」 7月28日午後6時、筑波大学医学類のキャンパス(茨城県つくば市)と、筑波メディカルセンター病院(つくば市)、大学から50km離れた水戸協同病院(茨城県水戸市)の3病院をテレビ会議システムでつないだ遠隔カンファレンスが開催された。出席者は各病院の研修医が中心で、筑波大からは臨床実習中の5年生も参加した。 3病院をつないで行われた遠隔カンファレンス この日のテーマは「高齢者の診察で気をつけること」。実際の症例を基に、発表者が治療の段階に応じて問いを投げかける。病院ご...