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自治医大の創設時、「一番のやりがい」◆Vol.29

スペシャル企画 2015年8月29日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

――学生時代、医師になってから教授になるまで、自治医大と東大の教授時代……。定年退官後からも24年、いまだ現役の高久氏。これまで一番苦労した時期はいつなのだろうか。 1990年12月末に東大を定年退官した際の「記念業績集」に、高久氏の先輩に当たる鎮目和夫氏は「スーパーマンの高久教授」と題して寄稿した。昭和35年頃、鎮目氏が雑誌『内科』の編集委員をしていた際、掲載を依頼された論文には、200近くの参考文献が付いていた。なるべく短くするため孫引きの削除を依頼したところ、「全て自分で読んだ」との回答だったという。高久氏の教授時代、相談などするときは、「朝6時50分までに自宅か、7時30分に教授室、夜は午後11時以降に自宅に電話しなければならなかった。そのように多忙に働いておられた」と回顧している。 実は苦労した記憶はほとんど無いですね。中尾先生が支援して下さったので、自分のやりたいことをやれたし、それからみんなが助けてくれました。下の人もよく働いてくれて、だから、「本当に大変で嫌だ」なんて思ったことはほとんどありません。ただ、最近は、やはり月曜日はちょっとしんどいです。日曜日にテニスをするの...