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地域実習でロールモデルが見つかる◆筑波大学Vol.2

スペシャル企画 2015年8月14日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

筑波大学医学群医学類6年生の足立真穂氏は、5年生終盤に地域クリニカルクーラクシップ(CC)を行なった。地域CCは6週間の病院実習、1週間の診療所・小病院実習、1週間の地域滞在型実習で構成される(『教員を地域に派遣、教育と医師確保に貢献◆筑波大学Vol.1』を参照)。どこの病院・診療所に行くかは本人の希望が優先される。足立氏は診療所・小病院実習として笠間市立病院、地域滞在型実習として神栖済生会病院を選んだ。病院実習の6週間は、水戸協同病院の総合診療科に4週間、日立総合病院の救急科に2週間と分割した。いずれの病院も筑波大の教員が派遣されている地域医療教育センター・ステーションに指定されている。 泊まり込みで地域を理解 足立真穂氏 診療所・小病院実習は同時期に派遣される学生は1人だけだ。入院患者を受け持ったほか、医師や看護師の往診へ同行した。「病院外での患者さんの生活を意識できるようになった」と話す。他職種の仕事を理解するための調剤・調理実習、待合室で患者に自分の決めたテーマでアンケート調査を行うなど、きめ細かなメニューが用意されている。 地域滞在型実習は、泊まり込みで医師不足地域の実態を理...